Published On: 2025年4月21日Categories: その他By
弁理士は「知的財産」の専門家!依頼・相談できる内容をわかりやすく解説

弁理士は、特許や商標など、知財に関する専門家です。弁理士には具体的に、どのような場面で相談すればよいのでしょうか?また、知財に関するサポートを弁理士に依頼することには、どのようなメリットがあるのでしょうか?

今回は、弁理士に依頼すべき主な場面を紹介するとともに、弁理士に知財に関してサポートを受けるメリットや弁理士の選び方などについてくわしく解説します。

なお、当特許事務所「中辻特許事務所」は、特許をはじめとした知財の出願について豊富な実績を有しており、機械、電気、電子、情報処理、ネットワークなどはもとより、複雑な数学的案件、ブロックチェーン、生成AIなど最新技術にも精通しています。知財に関して困りごとが生じており相談先の弁理士をお探しの際は、中辻特許事務所までお気軽にお問い合わせください。

弁理士とは

弁理士とは、知的財産(知財)を専門とする国家資格です。後ほど改めて解説しますが、弁理士へは特許権や商標権などの知的財産権の獲得に関する相談ができるほか、知財を活用して自社の競争力を最大化するための「知財戦略」の策定などについても相談できます。

弁理士が所属する事務所の名称には、「〇〇弁理士事務所」や「〇〇弁理士法人」のほか、「〇〇特許事務所」や「〇〇国際特許事務所」、「〇〇特許商標事務所」などさまざまなバリエーションがあります。自社に合った弁理士を見つけることで、自社の知財レベルを格段に引き上げることにつながるでしょう。

弁理士が専門とする「知財」の概要

弁理士が知財の専門家であることは、先ほど解説したとおりです。「知財」とは、人間の創造活動によって生み出された財産的な価値のある情報や、その情報を保護する権利の総称です。

具体的には、次の権利などが「知財」に該当します。

  • 特許権
  • 実用新案権
  • 意匠権
  • 商標権

これらの獲得やライセンスなどでお困りの際は、中辻特許事務所までご相談ください。

特許権

特許権とは、発明を保護する権利です。出願して特許を受けることで、発明を独占的に実施することが可能となります。

実用新案権

実用新案権とは、物品の形状などの考案を保護する権利です。出願をして登録を受けることで、その考案を独占的に実施することが可能となります。

意匠権

意匠権とは、物品や建築物、画像のデザインを保護する権利です。出願をして登録を受けることで、その意匠を独占的に実施することが可能となります。

商標権

商標権とは、商品やサービスに使用する「標章」を保護する権利です。標章とは、ネーミングやロゴマーク、立体的形状、サウンドロゴなどを指します。出願をして登録を受けることで、その商標を出願した一定の商品・サービスについて独占的に使用することが可能となります。

弁理士に相談・依頼する主な場面

弁理士に相談や依頼をすべきなのは、どのような場面なのでしょうか?ここでは、弁理士に相談や依頼をすべき主なケースについて解説します。

なお、ここで紹介したものは相談のきっかけになりやすい内容である一方で、本来は知財に関する些細な疑問が生じた際にも気軽に相談できる関係を構築できると望ましいでしょう。知財に関して細やかなサポートを期待する場合には、弁理士と顧問契約を締結し、「かかりつけ医」のような存在になってもらうことをおすすめします。知財について気軽に相談できる弁理士をお探しの際は、中辻特許事務所までご連絡ください。

アイデアや発明が生まれたとき

新たなアイデアや発明が生まれたら、弁理士へご相談ください。

 

弁理士は特許の出願手続きを代理できるのはもちろんのこと、出願内容の検討やアドバイス、アイデアのブラッシュアップなどの段階からのサポートも可能です。弁理士に早期に相談することで発明の方向性を定めやすくなるほか、的確な特許出願が可能となり、発明の価値を最大化した特許権の取得が実現できます。

なお、同じ発明であっても、出願書類の記載内容(特許請求の範囲)を誤れば権利が取得できない可能性が生じます。反対に、特許請求の範囲を狭め過ぎれば権利化できる可能性は高まる一方で、使い勝手が悪く価値の低い権利となってしまいかねません。

ここで適切な範囲を設定して的確な権利を取得することが、弁理士の腕の見せ所ともいえます。

ロゴやマーク、商品のネーミングを保護したいとき

ロゴやマーク、商品のネーミングなどを保護したい場合には、弁理士へご相談ください。

弁理士は、商標出願の代理やサポートが可能です。商標出願にあたってはその商標を独占的に使用できる商品やサービスを指定して出願することになるものの、これを的確に選択することは容易ではありません。

指定商品や指定サービスに漏れがあれば、漏れた商品やサービスについて他者に付け入る隙を与えてしまいます。一方で、商標出願や登録費用は指定した区分が多ければそれだけ高くなるため、闇雲にすべての区分を指定することも現実的ではありません。

弁理士へ依頼することで的確な商標出願が可能となり、大切な商標を適切に保護することが可能となります。

知財について調査をしたいとき

知財について調査をしたい場合には、弁理士にご相談ください。

たとえば、自社が新たに商標の使用を始めようとする際は、すでに他社によって似た商標が登録されていないか否かを調べる必要があります。たとえ偶然であっても、他社の商標権を侵害してしまうと、差止請求や損害賠償請求などの対象となるためです。この場合には、商標権の調査を行います。

また、自社の発明の方向性を決めるにあたって、技術のトレンドを知りたい場合もあるでしょう。この場合には、特許の技術動向調査を行います。

ほかにも、自社の発明が他社の特許権を侵害しないかどうかを調べたい際や、出願に先立って出願の障害となる他者の権利の有無を調べたい際など、知財に関する調査をすべき場面は少なくありません。弁理士へは、これら知財に関する調査を依頼できます。

自社の知財戦略を練りたいとき

自社の知財戦略を練りたい際は、弁理士へご相談ください。

知財戦略とは、知財を活かして自社の価値を最大化するための戦略です。的確な知財戦略を策定することで自社が獲得を目指すべき知財の全体像が把握でき、効果的に知財の取得を進めやすくなります。

また、「点」ではなく「面」として知財を獲得することで他社に付け入る隙を与えづらくなり、自社の競争力や交渉力をより高めることにつながります。

とはいえ、的確な知財戦略を自社だけで策定することは容易ではないでしょう。戦略的思考を有する弁理士のサポートを受けることで、より自社の強みを活かした知財戦略の策定が可能となります。

他者とライセンス契約を締結したいとき

他者とライセンス契約を締結したい際は、弁理士へご相談ください。

特許権や商標権などの知財は自社で活用することもできる一方で、他者にライセンスをして収益を得る方法もあります。しかし、知財のライセンス契約には注意点が多く、契約内容に不備があればトラブルの原因となりかねません。

弁理士にサポートを依頼することで、知財の保護に寄与する的確な契約書の作成が可能となります。

海外展開を検討しているとき

海外展開を検討している際は、弁理士へご相談ください。

前提として、特許権や商標権などの知財は「属地主義」を採っており、登録を受けた国以外では保護を受けることができません。日本だけで権利を取得した場合、アメリカや中国では保護を受けられない(つまり、盗用されても適切な対抗手段がとれない)ということです。

そのため、アメリカで保護を受けたいのであればアメリカで、中国で保護を受けたいのであれば中国で別途出願をして、権利化する必要があります。

自社の将来のビジョンを踏まえて弁理士へ相談することで、海外における知財の保護についてもアドバイスやサポートを受けることが可能となります。

弁理士に知財に関するサポートを受けるメリット

弁理士に知財に関するサポートを受けることには、どのようなメリットがあるのでしょうか?ここでは、主なメリットを4つ解説します。

  • 知財を出願するか否かの判断ができる
  • 権利が獲得できる可能性を高められる
  • 的確な権利取得がしやすくなる
  • 手間や時間を削減できる

知財を出願するか否かの判断ができる

1つ目は、知財を出願するか否かの判断が可能となることです。

弁理士へ相談することで、他者による出願状況や自社の将来展望などを踏まえ、知財を出願するか否かや、どの知財を出願するかなどの判断がしやすくなります。

権利が獲得できる可能性を高められる

2つ目は、権利を獲得できる可能性を高められることです。

商標出願や特許出願は、誰が行っても同じ結果になるものではありません。弁理士へ依頼して権利化したい範囲を慎重に検討し、的確な出願をすることで、権利化できる可能性が高くなります。

的確な権利取得がしやすくなる

3つ目は、的確な権利取得がしやすくなることです。

せっかく出願をして権利の取得に至っても、その権利の使い勝手が悪く価値が低いものとなったり、守りたい知的財産を保護しきれなかったりすれば、本末転倒です。弁理士のサポートを受けることで、その権利の獲得を目指す目的から「逆算」し、的確な権利取得が実現できます。

手間や時間を削減できる

4つ目は、手間や時間を削減できることです。

知的財産権を獲得するための出願は、時間をかければ自社でできないこともないでしょう(ただし、出願できるか否かと、的確な権利獲得が実現できるか否かは、別の問題です)。

しかし、無理に自社で行おうとすれば多大な時間と手間を要し、本業に割くべきリソースを圧迫するおそれも生じます。弁理士にサポートを依頼することで、自社でかける手間と時間を大きく削減することが可能となります。

知財面のサポートを受ける弁理士の選び方のチェックポイント

知財面のサポートを依頼する弁理士は、どのような視点で選べばよいのでしょうか?ここでは、弁理士を選ぶ際の主なチェックポイントについて解説します。

  • 弁理士の専門性
  • (特に特許では)自社の技術への理解度
  • 弁理士の戦略的思考
  • 海外出願への対応の可否
  • 企業の成長をともに目指してくれること

なお、これらポイントをすべて、事前に確認することは容易ではありません。そのため、まずは初回相談を活用して弁理士と面談し、そのなかで確認することをおすすめします。弁理士への初回の相談料は1時間1万円程度であることが一般的であるものの、初回は無料としている事務所も少なくありません。

弁理士の専門性

弁理士を選ぶ際はまず、弁理士の専門性を確認すべきです。たとえば、商標をメインとしている事務所に特許出願や知財戦略の策定を依頼した場合、期待した結果が得られないかもしれません。

弁理士事務所にはそれぞれ「色」があり、得意分野も異なります。そのため、自社が希望するサポート内容と弁理士の得意分野にミスマッチがないか、確認したうえで依頼しましょう。

(特に特許では)自社の技術への理解度

的確な特許出願を実現するには、対象の技術に対する深い理解が不可欠です。そのため、自社が出願しようとする技術に対する理解度も、弁理士を選ぶ重要な視点といえます。

出願したい技術について面談時に弁理士へ伝え、弁理士がどの程度理解しているかを確認するとよいでしょう。

弁理士の戦略的思考

単なる出願代理を依頼したいのではなく、自社の発展に寄与する戦略的な出願を希望する際や知財戦略について相談できる弁理士を探している際などには、戦略的思考の有無も弁理士を選ぶ重要な視点となります。面談時の対応などから弁理士の思考の流れを確認したうえで、依頼を検討するとよいでしょう。

海外出願への対応の可否

グローバル化が進行している昨今、海外展開を希望する企業も少なくありません。しかし、先ほど解説したように、知財は属地主義がとられているため、海外展開をするにあたっては展開先に国における知財の保護についても考慮する必要が生じます。

そのため、海外展開を予定しているのであれば、海外への出願にも知見を有している弁理士を選定すべきでしょう。

企業の成長をともに目指してくれること

先ほど解説したように、特にビジネスにおいて知財が重要となる業種においては弁理士に短期で相談するのではなく、「かかりつけ医」のような存在になってもらえるとベストです。

そのため、このような付き合いを希望するのであれば、企業の成長をともに目指してくれるか否かを選択の基準にするとよいでしょう。

長期的な成長をともに目指してくれる弁理士のサポートを受けることで、部分最適ではなく、全体最適で知財の獲得を目指しやすくなります。

知財面のパートナーとなる弁理士をお探しの際は中辻特許事務所へご相談ください

知財面でのパートナーとなる弁理士をお探しの際は、中辻特許事務所までご相談ください。最後に、中辻特許事務所の主な特長を4つ紹介します。

  • 複雑な案件や最新技術への対応が可能である
  • 戦略的思考に強みを有している
  • ご依頼者様からの満足度が高い
  • 海外への出願についてもアドバイス・サポートが可能である

複雑な案件や最新技術への対応が可能である

中辻特許事務所は、複雑な数学的案件のほか、生成AIやWeb3.0などの最新技術を含んだ案件にも対応しています。このような案件でお困りの際は、ぜひ当事務所へご相談ください。

戦略的思考に強みを有している

中辻特許事務所の代表である中辻は、防衛大学校理工学研究科を修了し、陸自幹部技術高級課程、陸自装備開発を経て弁理士となった異色の経歴を有しています。そのため、戦略的思考に強みを有しており、ビジネスで勝つための知財戦略の策定や戦略的な知財出願を得意としています。

ご依頼者様からの満足度が高い

中辻特許事務所は、ご相談者様やご依頼者様からの高い満足度を誇っており、Google マップの口コミにも有り難い投稿をいただいています。これは、当事務所が技術理解力や思考力、論理力を駆使して知的財産獲得をサポートしている結果であると自負しています。

海外への出願についてもアドバイス・サポートが可能である

中辻特許事務所は日本国内への出願のみならず、海外への出願にも対応しています。そのため、海外展開を予定している場合にも、当事務所へお任せいただけます。

まとめ

知財に関して弁理士に相談すべき主な場面を紹介するとともに、知財について弁理士のサポートを受けるメリットや知財について相談する弁理士の選び方などを解説しました。

弁理士は、知財を専門とする国家資格です。特許権や商標権など知的財産権の獲得を目指したい場合はもちろんのこと、知財の調査が必要な際や知財戦略を策定したい際、知財に関してライセンス契約を締結したい際などにもお役に立てます。

知財についてサポートを受ける弁理士は、弁理士の専門性や技術への理解度、戦略的思考の有無などを考慮して選定するとよいでしょう。自社に合った弁理士に知財面でサポートを受けることで、自社の強みを最大限に発揮する知財の獲得を目指しやすくなります。

中辻特許事務所は戦略的思考に強みを有しており、クライアント様のビジョンを実現するための知的財産権の獲得をサポートします。知財面でのパートナーともなる弁理士をお探しの際は、中辻特許事務所までお気軽にご相談ください。